南北統一とその後のベトナム社会を牽引してきた人たちの足跡

戦争終結から40数年、今や平和と繁栄を遂げ、活気あふれる生活を送っているベトナムの人びと。戦中、戦後に生きてきた医師たちの証言をもとに、戦争と平和、国際社会の安定を改めて問い直す。

困難な時代を、学生や若き医師として生きた人々の暮らしを描く。
世界の人びとにとって、きわめて意義ある記録である
…日越大学学長・古田元夫

［執筆］
ダン・ミン・グエット（Dang Minh Nguyet…ニャンチン障害児学校・校長
ブ・チ・ハ（Vu Thi Ha）…ベトナム枯葉剤被害者協会（VAVA）ホーチミン市支部・職員
向井啓二（Keiji MUKAI）…種智院大学・教授

［翻訳・通訳］
ズオン・チ・ゴック・ハン（Duong Thi Ngoc Han）…通訳・翻訳者（ハノイ在住）
ディン・グエン・チャン・トゥ（Dinh Nguyen Tran Thu）…ハノイ師範大学・講師

CONTENTS

１．同世代の亡き友を思い、戦後の障害児教育に貢献
…グエン・キム・チュン医師
（ニャンチン障害児学校前校長、1942年生まれ）
２．戦後、精神科医として障害児教育に尽力
…ド・トュイ・ラン医師
（ハノイ・サオマイ療育センター長、1948年生まれ）
３．戦後の保健医療活動を支えて
…グェン・バン・トゥオン医師
（ベトナム赤十字社元総裁、1943年生まれ）
４．枯れ葉剤被害者の治療と研究・支援に邁進
…グエン・チ・ゴック・フォン医師
（ホーチミン市ツーズー病院元院長、1944年生まれ）
補論１．ハノイ医科大学の系譜を中心に
補論２．ベトナム戦争中の人々の暮らし