作業療法士の可能性は無限大
ライフスタイルのファンタジスタ

作業療法士の理論でなく習性がわかる1冊。今や医療やリハビリだけでなく、教育・ビジネス・日常生活あらゆる分野と現場で活躍している作業療法士。 作業療法士とはどんな見方で、どのように考え、対象者によりそっているのか。 作業療法士を目指している方、作業療法士と一緒に仕事をしたい方、将来に悩んでいる作業療法士の方へ謎多き職業の取扱説明書。
この一冊で、 あなたも「どこでも輝ける」存在に！

●11月中旬より順次発送いたします。

本書は、作業療法士になってみようかなと思っている人、作業療法士（あるいは学生）として将来に悩んでいる人、作業療法士と一緒に仕事をしてみたい人向けに執筆しました。

私が勤務する大学では、卒業研究発表会に高等学校の先生をお招きする企画を実施しています。初めて参加された高校の先生は、「作業療法ってこんなこともやっているんですね！」と感想をおっしゃってくださいます。そのような感想はとてもありがたいのですが、同時に作業療法士があまり知られていないことも痛感します。そこで、私はこの本を執筆するにあたり、等身大の作業療法士を紹介できるよう心がけました。

等身大の作業療法士像を伝えるとなると、当然ながら作業療法士として困ったエピソードもたくさんあるため、それらを伝えることも大切ではないかと思いました。作業療法士だけが知るエピソードもたくさんありますので、諸先輩方から怒られるかなとヒヤヒヤしつつも「作業療法あるある」としてまとめました。おそらく、このようなことをわざわざ書いた本はなかったのではないかと思います。

この本のもうひとつの特徴として、これまでの本では作業療法士をやっていてよかったことだったり、仕事としての魅力だったりが盛りだくさんに書かれていますが、この本にはそういった魅力を語ったパートがあまりありません。作業療法を行っていると心を動かされることもたくさんあるのは事実ですが、そういった内容も含まれていません。どちらかと言えば、普段、作業療法士が取り組んでいることを淡々と報告した内容となっていると思います。だからこそ、作業療法士を目指したり、一緒に仕事をしてみたいと感じてもらえたらと思っています。すでに、作業療法士にとっては、別の世界に飛び込んでいくきっかけになればと思っています。

（プロローグより一部抜粋）

CONTENTS

Part 1　はじめまして! 作業療法士です
1　みなさん、作業療法士を知らないでしょう？
2　作業療法士はどこにいる？
3　作業療法士には、いつ出会う？
4　なぜ作業療法士は、いるの？
5　作業療法士ミニヒストリー

Part 2　今こそ世間に伝えたい! 作業療法士あるある
作業療法士なら一度は経験するOTあるある
1 「作業療法って何？」と聞いても答えられない作業療法士
2　理学療法士と言われ、たまに修正を怠る作業療法士
3　美容室で 「仕事何してるの？」に答えるのがめんどうな作業療法士
4　作業療法士を知っていると、なぜ知っているのか詮索する作業療法士
5　他学科から「授業、楽しそうだね」と言われ、イヤミに感じる作業療法学生
6　作業療法士を応援してくれる熱烈サポーターが存在する
7　進路を相談するとき、作業療法を知っている人がいない
8　作業療法士は、作業療法士である見分けがつく
9　作業療法士には便利グッズ好きが多い

Part 3　明日から使いたい!　作業療法士の目の付け所
1　行動を変えたいなら、行動だけを見る
2　日常生活は、量より質、遊びか仕事か
3　活動の難易度を見極め、調整する
4　道具や材料の使い方は、常識に捉われないこと
5　活動ごとにステークホルダーを見つける
6　紙コップタワーの可能性を引き出す
7　お風呂はお風呂であって、お風呂ではない？

Part 4　作業療法士はこんなことをやっています!
1　洗濯物の干し方、オーダーメイド承ります
2　自動車運転の再開は、再開しないことでもある
3　メイクアップで一番難しいのは「非利き手側のマスカラ」
4　絵が苦手な小学生、色鉛筆を使わないといけませんか？
5　みんなの旅行プラン、提案いたします
6　小学校の席替えを手伝います
7　料理よりも栄養の摂取方法を学ぼう

Part 5　転職しちゃった人たち!　私たちがハマった作業療法の魅力
作業療法士は楽しいですか？ やりがいはありますか？
1　自衛隊から作業療法士へ
2　設計関係から作業療法士へ
3　アパレル業界から作業療法士へ

Part 6　実は職域拡大中!　医療業界ではない世界で活躍する作業療法士
作業療法の知識は他の業界でも役にたちますか？
1　人材派遣会社で活躍する作業療法士
2　自治体で活躍する作業療法士
3　醸造所と飲食店を経営する作業療法士
4　美容関連分野で活躍する作業療法士
5　研究所で活躍する作業療法士

Part 7　10年後の作業療法士はこうなる!
1　相変わらず作業療法士はマイナーだが、知っている人の数は微増している
2　病院以外の領域でも健康づくりをサポートしている
3　作業療法士は、作業を分析できればどこに行っても活躍できる