自閉症と遊び
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ジャンル 発達障害
判型 B5判・126ページ
発行 2008年4月
定価 1,980円(税込)
ISBN978-4-902244-92-2 C0037
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遊びが苦手だといわれる自閉症児、それでも遊びを通して発達する!
自閉症児の実際の遊び方を学びながら、新しいソーシャル・スキルを身につける遊び活動を創造するための手引書。
〉自閉症児の発達と遊びの関係を理論と実際から学ぶテキスト
〉専門家や親にとって貴重なひらめきの源として世界中で翻訳されている本
遊びの中で相手と関わり合う能力や関わり合いへの興味を欠いていることが、自閉症の特徴的な徴候や困難であると指摘されています。また、玩具やその他の物を使っての遊びは、非目的的で独特であるといわれています。他の子どもと関わったり一緒に遊んだりすることにあまり興味を示さず、中には同一性を保持する活動に数時間を費やす場合もあるため、いろいろな活動へ呼び込むことが困難になります。
こうしたことから、自閉症児は遊びを学ぶことができるのか? 自閉症児は遊び活動への参加を楽しむように動機づけられるのか? 遊びは自閉症児に対して新しい発達の道筋を切り拓くことができるのか? と言う人もいます。まさにそれが本書の重要な中心テーマであり、20年以上にわたって自らのキャリアをこの障害をもつ子どもとの仕事に捧げてきた経験豊富で有能な二人の専門家によって書かれています。
本書では、理論的理解と教育的対応の関連について論理的な説明がおこなわれています。そして、自閉症児と比較して定型発達児の遊びの発達を説明するための分かりやすい理論的な枠組が示され、それは自閉症に関する知識や理解に沿ったものになっています。この理論的な枠組は、教育というわくわくさせる領域における対応方法を説明する理想的な土台として役立ちます。
序文より