うわわ手帳と私のアスペルガー症候群
10歳の少女が綴る感性豊かな世界
品切れです
-
-
-
ジャンル 発達障害
判型 A5判・194ページ
発行 2008年7月
定価 1,980円(税込)
ISBN978-4-86342-001-4 C0037
-
私のような子どもたちや私のことを変と思わないで、きちんと理解、応援してほしいです。
しんどい状態を「うわーっとなる」と表現したことから生まれた「うわわオバケ」。
10歳の少女が自分の言葉で綴る、好きなこと、嫌いなこと、感じていること、困っていることやその対処法とお母さんが語る家族の歩み。
いつ、どこで、どんな「うわわオバケ」が出るのかを知ることで、アスペルガー症候群の子どもの世界が見えてくる──
数年前、本屋さんで目にとまった真っ白な表紙の小さな本、帯には「白い本」と書かれているだけ。その小さな本は、手に取ってみると中も真っ白でした。そう、自分で創る本だったのです。なんだかおもしろそうで買ってみたものの、使うこともなく長い間本棚に眠っていました……。
ある日、ふとその本のことを思い出した私は、「好きなように使ってええで?」と言って娘に渡しました。すると娘は、「うわわ手帳」とタイトルをつけて自分のことを書き始めました。
娘が気のおもむくまま、好きな時に書き綴っている「うわわ手帳」は、私たち夫婦に娘の世界を伝えてくれています。
我が家は、私たち夫婦と娘、そして家族の一員の一匹の猫ちゃんと楽しく暮らしています。
ASは目には見えないために分かりにくく、特性の現れ方も一人一人違います。娘の言葉で、毎日をこんなふうに感じながら過ごしている一人の子どもがいることを知っていただけたら幸いです。そして、すべてのASの子どもが娘と同じ感じ方ではないかもしれませんが、少しでもASの世界を知っていただけたらうれしく思います。
「地球人として、みんなが暮らしやすい社会になったらいいな?」それが私たち家族の願いです。
(「はじめに」高橋尚美)