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社会・福祉

東日本大震災・原発震災10年、そのあとに

医療・福祉・生活者の視点からの提言[震災復興・原発震災提言シリーズ10]

兵庫県保険医協会 協会西宮・芦屋支部/編

東日本大震災・原発震災10年、そのあとに
  • ジャンル 社会・福祉

    判型 A5判・192ページ

    発行 2020年8月

    定価 2,200円(税込)

    ISBN978-4-86342-292-6 C0036

生活者の立場から被災地復興に役立つこととは何か

被災地の復興住宅居住者、農家、詩人、住職、医師、看護師、歯科医師、歯科衛生士、薬剤師、管理栄養士、研究者など32人からの提言。

被災地に継続訪問し、地域や人々に寄り添った地道な交流で多くのことを学んできた。住民本位の復興と支援制度の拡充はまだまだ不十分。一瞬にして人々の暮らしや命を奪った震災が忘れ去られないように、大震災10年を前に被災地復興に役立てる課題を明らかにする。

CONTENTS

第Ⅰ部 阪神・淡路大震災

1 巨大災害と開業医─兵庫県保険医協会/西宮・芦屋支部からの報告広川恵一

2 阪神・淡路大震災の25年間の復興検証を室崎益輝

3 阪神・淡路大震災でのアスベスト被曝─注意喚起と実態調査が急務 上田進久

4 阪神・淡路大震災借り上げ復興住宅の立ち退きをめぐって 丹戸郁江

心のケア─被災地での二胡演奏活動で感じたこと 劉 揚

第Ⅱ部 東日本大震災─青森、岩手、宮城 

1 無医村に診療所をつくりました─「ほっと一息プロジェクト」があと押し大竹 進

2 大震災・津波から9年経過した大槌町・釜石市の医療の現状 植田俊郎

3 ソフト面の復興─大船渡復興住宅の現状と課題平山睦子

4 高齢になっても認知症になっても大丈夫な陸前高田市へ 石木幹人

5 多職種連携に端を発した「食べる」取り組み─気仙沼で診療して 川島 実

6 気仙沼市での高齢者の現状と「栄養パトロール」活動 古屋 聡

7 鳥の海歯科医院の被災と再建─実態に合った資金的助成を 上原 忍

8 被災時の薬の供給と服薬支援 金田早苗

9 被災者自身が語る震災からの9年 井上博之

⓾ Music Is Only A Small Part of It ロビン・ロイド

第Ⅲ部 東日本大震災─福島原発事故 

1 原発のない世界へ─非難し合うのではなく認め合ってこそ 小出裕章

2 原発事故後の2つの課題─国民の試練および放射線誘発甲状腺がん 齋藤 紀

3 世界史的災害からの世界史的復興を成し遂げたい 桜井勝延

4 東日本大震災・原発事故を乗り越えて─看護管理者としての軌跡 藤原珠世

5 東日本大震災後のメンタルヘルス─健康影響のデータを取り続けるべき堀 有伸

6 原発事故「避難指示のみずぎわ」診療所での9年 松本 純

7 原発事故を二度とくり返してはいけない 早川篤雄

8 減災にも生かしたい飯舘村の食と暮らし─「までぇな食づくり」 野梨恵子

9 飯舘村の被災地に花園をつくる大久保金一

10 戦後日本社会における人間、教育、原発など─詩人・若松丈太郎氏に聞く若松丈太郎

⃝ 地道に続けるチャリティーコンサートバイマーヤンジン

第Ⅳ部 熊本地震  167

1 天災ではなく人災─市民もメディアも生活者視線で声を上げて国を動かそう杉山正隆

2 熊本地震から4年─増える孤独死予防対策が急務 本庄弘次

3 誤嚥性肺炎の歯科口腔ケアの重要性 山口彩子

4 「震災関連死」を防ぐために─医科・歯科連携での歯科衛生士の役割村本奈穂

5 外国人から見た大震災─助けられる側から助ける側へディヌーシャ・ランブクピティヤ

福島を訪ねて 静かにそこにある汚染 小出裕章

PROFILE

兵庫県保険医協会/協会西宮・芦屋支部

〒650-0024 兵庫県神戸市中央区海岸通1丁目2-31
神戸フコク生命海岸通ビル 5F
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