ユーモア的即興から生まれる表現の創発
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ジャンル 特別支援教育
判型 A5判・196ページ
発行 2019年2月
定価 2,640円(税込)
ISBN978-4-86342-252-0 C0037
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蟻の一穴!? 特別支援教育
ユーモアにつつまれた即興活動のなかで、障害のある子どもたちは、新しい自分に出会い、発達していきます。「新喜劇」や「ノリツッコミ」など特別支援教育とは一見関係なさそうな活動を通して、特別支援教育の未来を楽しく考える1冊。
【「新喜劇」などの活動を収めたDVD付】
CONTENTS
はじめに 赤木和重
1 障害のある青年とともにつくる体験新喜劇 砂川一茂
● ミニミニ体験新喜劇「犯人の説得」(作・砂川一茂 脚色・みんな)
● 砂川流「体験新喜劇」とは?
● 笑劇的な出会い!?「えこーる新喜劇」
● 関西地方を中心に拡がっていく「体験新喜劇」の輪!
● この章を終えて……
コメント 体験新喜劇の感想─音楽療法士の視点から─ 岡崎香奈
コラム 演劇と学校教育 渡辺貴裕
2 ユーモアと遊び心から生まれる創造と表現 村上公也
●「飛んで仮名文」の起源
● イチゴママ(一期儘)塾に集う若者たち
● イチゴママ塾での社会科の巻
● 動物名大喜利の巻
● イチゴママ塾での「飛んで仮名文」
● ユーモアシンポへの作戦
● ライブ授業のシナリオ
● ライブ授業
コメント 飛んでる遊び心 麻生 武
コラム 自閉症の子どものユーモア研究の現状 田中真理
3 即興パフォーマンスと発達 茂呂雄二
● パフォーマンス心理学の視点
● パフォーマンスのパワー
● 砂川実践─グループパフォーマンスが突破をもたらす
● 村上実践─ことばの意味を変えて生の意味を変える
● 発達と即興
4 ユーモアと即興が生み出す
障害児の創造的発達─特別支援教育の新しいかたち─ 赤木和重
● わが国における特別支援教育の特徴
● 砂川・村上実践:特別支援教育へのツッコミ
● ユーモア:「能力の向上」から「存在の肯定」へ
● 即興:よき「先の見えなさ」が発達を導く
● 特別支援教育の新しいかたち
あとがき『にもかかわらず、笑う』 赤木和重
PROFILE
赤木和重
1975年生まれ。神戸大学大学院人間発達環境学研究科准教授。専門は発達心理学。
砂川一茂
放送作家。テレビやラジオ番組の構成と平行し,舞台喜劇の作・演出を数多く手掛ける。
岡崎香奈
神戸大学大学院人間発達環境学研究科准教授。専門は即興音楽療法。
村上公也
キミヤーズ塾塾長。京都市内の特別支援学校、支援学級への指導・助言活動を行っている。行動美術協会会員。
麻生 武
1949年生まれ。奈良女子大学特任教授。専門は発達心理学。
茂呂雄二
1956年生まれ。筑波大学人間系教授、副学長・附属学校教育局教育長。専門は学習心理学、パフォーマンス心理学。
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